旭川での講演会に参加しました。

Pain Live Symposium ~脊髄診療のこれから~ 開催報告


2025年1月20日、「Pain Live Symposium ~脊髄診療のこれから~」が開催されました。本シンポジウムでは、脊髄疾患に対する最新の手術治療や薬物療法について、専門家が講演を行いました。


今回は、旭川医科大学 脳神経外科学講座 教授 木下 学 先生 にお招きいただき、「脳脊髄疾患に関する手術治療と薬物療法 -神経痛改善にむけて-」というテーマで講演を行いました。


講演内容の概要


脳脊髄疾患に伴う神経痛は、患者さんの生活の質(QOL)に大きく影響を与えるため、適切な治療戦略が求められます。本講演では、以下のポイントについて解説しました。

1. 脊髄腫瘍や血管障害に対する手術治療と術後管理

近年、術中神経モニタリング(Direct Wave IONMを含む)の進歩により、神経機能を温存しながら安全に腫瘍を摘出できるようになりました。術後の神経痛管理の工夫についても紹介しました。

2. 薬物療法の最新知見と個別化治療の重要性

神経因性疼痛に対する治療薬として、オピオイド鎮痛薬や新規抗てんかん薬の使用が注目されています。それぞれの薬剤の適応や副作用管理について解説しました。

3. 多職種連携による神経痛管理の重要性

手術後の神経痛管理には、診療看護師(NP)やリハビリ専門職との協力が不可欠です。外来診療、ペインクリニックとの連携も含め、包括的な治療アプローチについてお話ししました。


シンポジウムを終えて


今回、木下先生にお招きいただき、多くの先生方と意見交換を行うことができました。脊髄疾患への手術や薬物療法のみならず、外来診療、神経診察の重要性を改めて実感しました。


今後も、脊髄疾患の診療向上に向けて研究と臨床の両面で取り組んでまいります。

ご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。