
アメリカでの働き方改革を振り返って
本日、第4回多職種ネット輪ーク勉強会で「アメリカ臨床留学中に経験した働き方改革」について講演しました。20年前にアメリカで目の当たりにした医療現場の変革が、今の日本の働き方改革と重なる部分が多く、改めて時代の流れを実感しました。
講演では、アメリカにおける研修医の労働時間制限や、タスクシフト・タスクシェアの実際について紹介し、それが医療の質や患者安全にどのような影響を与えたかを話しました。日本でも「医師の働き方改革」が進められる中で、単なる労働時間の短縮ではなく、チーム医療の強化による効率化や、医療従事者全体の役割の見直しが重要であることを強調しました。
参加者の皆さんからは、「実際にアメリカで働き方改革を推し進める際の工夫はどのようなものであったか」と「医師の働き方改革が、他のコメディカルや病院全体に与えた影響はどのようなものだったか」という2つの質問が寄せられるなど、大いにディスカッションが盛り上がりました。
アメリカでは、タスクシフトやシェアが当たり前になっています。日本でも、現在は移行期の混乱がありますが、適切な制度設計と意識改革が進めば、より持続可能な医療体制を築けるはずです。
今回の勉強会を通じて、多くの方と議論できたことに感謝するとともに、今後も医療現場の実態に即した働き方改革のあり方を考えていきたいと思います。