新年度です


新年度を迎えて


4月に入り、新しい年度がスタートしました。桜の花びらが病院の前を舞うのを眺めながら、「今年もまた新しい1年が始まったんだな」と、自然と背筋が伸びる思いです。


昨年度を振り返ると、医師の働き方改革が本格的に始まった中で、病棟や外来、手術室の看護師さんや、臨床工学技師さんをはじめとするコメディカルスタッフ、そして診療看護師さんの力強いサポートのおかげもあり、私たちの脳神経外科チームはアクティビティを落とすことなく、1年を無事に駆け抜けることができました。


2月1日に開催した「脊髄機能診断学会」は大成功に終わり、多くの先生方との活発な議論を通じて、学びと刺激を得る機会となりました。さらに、数本の学術論文も発表することができ、一定の成果を学術的にも形にすることができました。


臨床の現場では、関連の先生方からのご紹介のおかげもあり、手術件数を着実に増やすことができました。急性期脳卒中に対する血管内治療をはじめ、地域のニーズに応える医療をしっかりと届けるとともに、全国からご紹介いただいた脊髄腫瘍、頭蓋底腫瘍、三叉神経痛や顔面けいれんなどの症例に対しても、神経モニタリングを駆使した質の高い手術治療を提供することができました。


国際的な取り組みとしては、インドネシアからの留学生を受け入れ、彼らの臨床経験を深める支援を行いました。それをきっかけに新たな国際交流も生まれ、大学としても非常に実りある経験となりました。


これらの活動は、何より私たちを支えてくださっている皆さまのおかげです。この場を借りて、心から感謝申し上げます。


そして今年度は、伊藤明先生が新たにチームに加わり、さらなる戦力アップでスタートを切ることができました。初期研修医として脳神経外科を志してくれている先生や、社会人大学院生として加わった新メンバーなど、新しい風も吹き込まれ、チームには良い緊張感と活気が生まれています。


今年度も、これまでの歩みを大切にしつつ、さらに一歩ずつ前に進んでいけるよう、チーム一丸となって頑張っていきたいと思います。引き続き、当科の活動にご協力をどうぞよろしくお願いいたします。