脳神経外科・脊髄外科 遠藤俊毅Home > 脳腫瘍
髄膜腫、神経鞘腫に代表される頭蓋内腫瘍性病変に対する手術治療を行っています。
神経症状ならびに画像所見、さらには患者さんの年齢、家族構成や社会背景を吟味させていただいた上で、最適と考えられる治療方法を選択いたします。 当科での治療における特徴は以下の通りです。
コンピュータシステムをもちいて、手術前のCT検査、MRI検査さらには血管撮影検査を統合し、すべての症例において3次元画像を構築しています。これにより病変と正常脳神経、あるいは正常脳血管との関係をより明瞭に描出することが可能となります。
これらの情報をもちいることで、正確かつ安全な手術計画作成が可能となるばかりでなく、患者さんあるいはご家族に手術方法についてよりわかりやすい説明をさせていただくことが可能となります。
神経内視鏡をもちいた手術を積極的に取り入れています。第三脳室底開窓術、脳室内腫瘍生検術に代表される神経内視鏡単独手術、さらに手術顕微鏡下手術に神経内視鏡を併用し手術を行っています。
大学病院内において、放射線治療/診断科、 眼科、耳鼻咽喉頭頚部外科、形成外科、肢体不自由リハビリテーション科、 高次機能障害学科をふくめた多くの診療科との連携し、協力体制のもと診療、治療をおこなっています。 さらに、古川星陵病院鈴木二郎記念ガンマハウス、広南病院脳神経外科(下垂体腫瘍)と診療グループを形成、多角的治療戦略について検討しています。
手術ではニューロナビゲーター、ならびに術中神経機能電気生理モニタリング装置に代表される手術支援装置を駆使し、より安全で確実な手術治療が施行できる体制を整えています。
手術(C)ではシミュレーション通り左側頭を開頭。側頭葉の奥に腫瘍(髄膜腫)を確認しました。腫瘍摘出を脳深部の血管を無事に温存し、腫瘍の摘出を行うことができました。
術直後におこなったMRI(D)では腫瘍の全摘出(矢印)が確認できます。術後、患者さんの症状が著明に改善し、職場復帰を達成されました。